こんにちは、たけろーです。
数あるブログの中で訪問していただき、ありがとうございます。
というわけで、今回は、ジブリパークができるモリコロパーク、そして、モリコロパークの前身の愛知青少年公園について書きます。ジブリパークの背景について詳しくなると思いますよ。
ジブリパーク←モリコロパークはこんな公園!
1 愛・地球博の遺産を残す
愛・地球博記念公園は愛知県長久手市の愛知県営の公園です。愛称は、モリコロパーク。これは、2005年の愛・地球博(愛知万博)の公式マスコットキャラクター、モリゾー、キッコロから取っています。
モリコロパークはもともと、たけろーが子供の頃は、愛知青少年公園(1970年開園)という少し堅苦しい名称の公園でした。
愛知青少年公園が愛・地球博の長久手会場に決まったことから、その前にいったん閉園となり、万博終了後の2006年、跡地に、愛・地球博の理念と成果を引き継ぐ公園として、改めて名称を変えて整備されたのです。だから、もともとは、愛知青少年公園です!
たけろーは、小学校高学年のころ、当時家族で住んでいた名古屋市西区の自宅から、友達とサイクリングで何度か愛知青少年公園まで行った記憶があります。
1970年代は、少年たちの間で、変速機、スピードメーター、電飾付きのサイクリング車が大流行でした。
愛知青少年公園でサイクリングをして、帰りに東山動植物園で、お化け屋敷に入るというのがお気に入りのコースだったのです。
さて、モリコロパークは敷地面積が194ヘクタールもある広大な公園で、森の中にある感じです。所々に池もあり、緑と水に囲まれた自然豊かな空間が広がっています。
後で紹介する「サツキとメイの家」も森の中にあるし、サイクリングコースも森の中を走るのです。
上の写真を見てください。「サツキとメイの家」の近くにある展望塔から撮影した写真ですが、真ん中の三角屋根の家が「サツキとメイの家」です。森の中に、すっぽり包まれているでしょ。
主な施設を紹介しますね。
たけろー家族もよく遊んだ大芝生広場(旧:愛・地球広場)は、広々として、とても気持ちのいい場所です。
愛・地球博で迎賓館・レセプションホールだった建物は、愛・地球博記念館として、ギャラリー、アーカイブ、映像シアターなどを備え、愛・地球博の資料や展示品を紹介しています。
そして、「サツキとメイの家」や、子供たちの「あそびの基地」である愛知県児童総合センター、2010年にできた地球市民交流センター、環境学習施設・もりの学舎(もりのまなびや)、自然体感遊具、日本庭園と茶室「香流亭」など、さまざまな施設が森の中に点在していて、散策路でつながれています。
他に、アイススケート場、野球場、テニスコート・フットサル場などのスポーツ施設もあります。
また、大観覧車(高さ88メートルで東海一の高さ)やバッテリーカーなど、小規模ですが、レジャー施設もあります。
たけろー家族が大好きで、いつも利用するのは、サイクリングコースです。たけろーが小学生だった青少年公園時代からあったのですが、2012年に改めて開設されました。
これは、家族で走ると、とてもいいです。起伏のあるコースで、森の中の道を走れます。自転車は持ち込みでも、有料レンタルでも、どちらでもOK。途中、いくつかある休憩ポイントの1つは「サツキとメイの家」や日本庭園のあるエリアで、自転車を止めて、歩いて回ることができますよ。
2 サツキとメイの家
昭和30年代の家を再現した「サツキとメイの家」は、愛・地球博の人気アトラクションの1つとして整備されました。
それ以来、レガシーとして、そのまま残されていて、モリコロパークで人気の場所になっています。人気が高く、休日などは、予約を取るのが大変です。
「サツキとメイの家」は、映画「となりのトトロ」に出てくる家を忠実に再現。茶碗、算盤、おはじきなど、映画の中の世界をそっくりに写しとった6000点にも上る展示品があります。
モリコロパークでは、2008年に「ジブリ展」、2015年に「ジブリの大博覧会」展が開かれるなど、ジブリとの関係は、愛・地球博以後も深められてきました。
たけろー家族は、何年か前に行ったきりでしたが、サイクリングコースの途中にあるので、休憩がてら、近くを散策したりしています。土日曜などは、いつも予約でいっぱいなので、ふらっと行っても、入れません。
残念ながら、ジブリパークの整備工事に伴い、2020年7月13日から休業に入っています。期限は未定です。再開に期待しましょう。
「サツキとメイの家」に出かけよう!予約して確実に入るには
3 たけろー家族のお気に入りは、サイクリング
モリコロパークのサイクリングコースは、起伏のある本格的なコース。時計回りにモリコロパークを周遊する5・1キロです。北口から、すぐのところにある地球市民交流センターの奥にサイクリングステーションがあります。
小学生以上なら楽しめますが、上り坂がきついところもあります。所要時間は、ペースによりますが、30分から1時間ほどです。
前半は、森の中を走る感じ。コースの両側に47都道府県の木が植えられています。森林浴をしながら走る感じが、とても気持ちいいです。
たけろー家族のように、ファミリーでのんびり走るグループのほか、持ち込みのロードバイクなどで快走している人もいるので、ぶつからないないよう、最低限、周囲に目を配り、逆走、蛇行はやめましょう。
また、長い下り坂では、スピードの出し過ぎには、十分に注意してください。事故につながったら、大変です。
コースの中間地点の2・5キロ付近に、サツキとメイの家があります。
駐輪場があるので、自転車を止め、展望塔に上がると、サツキとメイの家を含め、付近の森の景色を眺めることができます。少し歩けば、サツキとメイの家です。
日本庭園もあるので、自転車を止めて散歩してもいいでしょう。
森を抜ける後半は、景色が広がります。野球場などスポーツ施設も見えます。
コースの途中、愛・地球博でパビリオンを巡るときに歩いた「グローバルループ」の一部が残っていて、休憩できる屋根付き駐輪場になっています。
大観覧車が見えるようになるあたりから、上り坂が増え、終盤はとてもきついです。それだけにゴールに入ったときには達成感があります。
家族で参加すれば、子供たちも喜んでくれるでしょう。
・利用時間は午前9時〜午後5時。
・レンタサイクル受付時間は午前9時〜午後4時。全サイズ100円。
・休日は、月曜日(休日の場合は翌平日)、年末年始の12月29日〜1月1日。
・レンタサイクルは、入り口の販売機で乗車券を購入後、身長に合った自転車を用意してもらう。
・ヘルメットは借りられる。ヒールやサンダルはNG。
モリコロパークの歴史
1 緑と水に囲まれた広大な公園
モリコロパークの素晴らしさは、なんといっても自然豊かな環境にあります。
それなら、田舎に行けば、どこにでもあるではないかと思うかもしれませんが、名古屋という大都市近郊で、公園と一体化した自然というと、なかなかないでのはないでしょうか。
もともと、前身の愛知青少年公園時代から、自然豊かな場所でしたが、パビリオンが立ち並んだ愛・地球博の会場になっていたときは、人も多くて、静かに自然の中を歩く感覚はあまりありませんでした。
万博時、長久手会場の森林体感ゾーン、瀬戸会場の里山遊歩ゾーンなどでは、「自然体感プログラム」が企画されていて、結婚前、たけろーもたけこと参加した記憶があります。
そうした精神は、現在も、モリコロパーク内にある愛知県の環境学習施設・もりの学舎などに引き継がれています。
モリコロパーク→ジブリパークは、愛・地球博の「自然の叡智」という理念と成果を発展させるテーマパークです。ぜひ、ジブリパークの5のエリアだけでなく、全体から自然を感じてほしいと思います。
2 モリコロパークの歴史 愛知青少年公園
愛・地球博記念公園(モリコロパーク)の前身、愛知青少年公園は、1970年、明治100年を記念して開設されました。
愛知青少年公園のころも、温水プールやアイススケート場、キャンプ場、サイクリング場、ベビーゴルフ場、野球場などがあったといいます。
1996年の万博開催立候補以後、当初の会場候補地だった海上の森(愛知県瀬戸市)の開発による自然破壊に対して、強い反対運動が起きたのを覚えているでしょうか。
その結果、自然環境保全の大きなうねりから、万博のメイン会場が当初の海上の森から、既存の愛知青少年公園(愛知県長久手市、現・愛地球博記念公園)に変更され、海上の森は小規模な「瀬戸会場」として、自然そのものを見せることなりました。
もう15年も前のことですが、たけろー、たけこも、愛・地球博では、瀬戸会場を訪れ、里山体験のプログラムに参加しました。
愛・地球博(2005年)の主会場に決まった愛知青少年公園では、2002年3月末に工事のため閉園され、一部の施設は改装、改築、取り壊しされました。
3 大阪万博からの継承 フジパン・ロボット館
モリコロパーク(ジブリパーク)は、愛知県が管理運営する県営の公園で、1970年に開園した愛知青少年公園が前身です。
たけろー世代は、1970年代の小学生のころ、サイクリングをしに友達と何度も遊びに行きました。
一番の楽しみは、サイクリングでしたが、当時、愛知青少年公園にあったフジパン・ロボット館も楽しんだ記憶があります。
知る人ぞ知る話ですが、愛知青少年公園には、1970年の大阪万博で人気を博したフジパン・ロボット館が71年に移設され、93年に解体されるまで22年間もあったのです。
たけろーは、幼児のころ、両親に大阪万博に連れて行ってもらったので、大阪万博でも見学した記憶があります。
ロボット館は、漫画家の故・手塚治虫さんのプロデュースによるパビリオンで、フジパンがスポンサーでした。
フジパンは、敷島パンとともに、名古屋に本社があるパン製造大手。手塚さんのプロデュースによって、大阪万博では、子供の夢をテーマに巨大イモムシ形のパビリオンに、ロボットが展示されました。
愛知青少年公園で、ロボット館が93年に老朽化に伴い解体された後、ロボットは、その跡地に建設された愛知県児童総合センターに移設され、愛知万博の際は、同施設で展開されたパビリオン「わんパク宝島・ロボットステーション」で展示されました。
万博閉幕後に再開された同施設でも、展示は続けられ、今も、施設内の「ロボットシアター」でちゃんと動いていますよ。
休みの日などに行くと、ファミリーが大勢いて、ロボットが動くのを見ています。なんだか、うれしくなります。