こんにちは、たけろーです。
数あるブログの中で訪問していただき、ありがとうございます。
今回は、2022年秋に開業予定のジブリパーク(愛知県長久手市)を盛り上げようと、地元の中日新聞(名古屋市)が2020年9月27日に始めた「月刊ジブリパーク」を紹介します。
既に公表されている通り、ジブリパークは、公設民営方式です。
愛知県がジブリパークを整備し、スタジオジブリと地元の中日新聞社が共同出資する新会社が管理運営をします。
2019年11月1日、スタジオジブリと地元の中日新聞社が、管理運営をする「株式会社ジブリパーク」を設立しました。

中日新聞は、ジブリパークの運営に参加しているので、最新情報をもっています。
その中日新聞が毎月1回、特集紙面でさまざまな企画記事を提供していくというわけですね。
1面8段を使っているので、読み応えがありますよ。
- 月刊ジブリパーク 2020年9月27日号
- 月刊ジブリパーク 2020年10月25日号
- 月刊ジブリパーク 2020年11月29日号
- 月刊ジブリパーク 2020年12月27日号
- 月刊ジブリパーク 2021年1月31日号
- 月刊ジブリパーク 2021年2月28日号
- 月刊ジブリパーク 2021年3月28日号
- 月刊ジブリパーク 2021年4月25日号
- 月刊ジブリパーク 2021年5月30日号
- 月刊ジブリパーク 2021年6月27日号
- 月刊ジブリパーク 2021年7月30日号
- 月刊ジブリパーク 2021年8月27日号
- 月刊ジブリパーク 2021年9月24日号
- 月刊ジブリパーク 2021年10月29日号
- 月刊ジブリパーク 2021年11月26日号
- 月刊ジブリパーク 2021年12月24日号
- 月刊ジブリパーク 2022年1月28日号
- 月刊ジブリパーク 2022年2月25日号
- 月刊ジブリパーク 2022年3月25日号
月刊ジブリパーク 2020年9月27日号
初回は、改めて、ジブリパークの5つのエリアを紹介しています。
また、これまでの経緯を要約した年表も掲載しています。
そのあたりについては、こちらの記事の方が詳しいと思いますので、
よろしければご参照ください。



今回のメイン記事は、ジブリパークのクリエーティブディレクターを務めるスタジオジブリの宮崎吾朗監督のインタビューです。
何回かに分けて掲載されます。
1回目のテーマは脱テーマパークです。
脱テーマパーク
宮崎監督のインタビューの要旨は次の通りです。
ジブリのテーマパークをやらないかという話は、これまでも持ち込まれましたが、現実に立脚したジブリの作品は、テーマパークには向かないと思っていました。
そう考えていたところ、愛知県から愛・地球博記念公園(モリコロパーク)への招致の話をいただきました。
既に「サツキとメイの家」があり、年間10万人以上が訪れます。バーチャルな世界ではなく、映画と体験を結び付けることができます。全身で感じられる本物の空間を目指したいと思いました。
「ジブリの大倉庫」エリアを除いて、ジブリ作品に登場する建物や庭を本物として作る計画です。今ある公園を感じ、観察することを積み重ねていこうと思っています。
月刊ジブリパーク 2020年10月25日号
スタジオジブリの宮崎吾朗監督へのインタビューの2回目が掲載されました。5つのエリアの1つ、ジブリの大倉庫エリアについて語っています。
要旨は、次の通りです。
ジブリの大倉庫エリア

ジブリの大倉庫エリアは、温水プールだった建物内部に造られます。
来場者は、2階から入って、1階を回遊するように楽しみ、また、2階から出ていきます。
大倉庫では、2、3時間、ぐるぐる探検するように歩いてほしい。
ちょっとフェイクな感じで、素敵なもの、怪しげなものなどがごちゃごちゃ混ざっている方が面白いのではないでしょうか。
ジブリ美術館が、宮崎駿監督個人の作品のように作家性が強く出ている施設だとすれば、大倉庫は、新しいことができるようにしたいと考えています。
個人的な思いとしては、企画展示を変えるときは、ジブリ作品にこだわらず、内容をアニメーション全体に対象を広げてもいい。
「サツキとメイの家」旧管理棟解体
このほか、今回の「月刊ジブリパーク」では、どんどこ森エリアの「サツキとメイの家」で、2020年9月上旬にあった旧管理棟の解体工事の様子が紹介されました。
日本家屋の伝統工法で造られた建物は、解体後、部材の多くを再利用して、もののけの里エリアで、休憩所のような施設に再生されるそうです。板葺屋根を石で押さえたような趣のある建物になるといいます。

月刊ジブリパーク 2020年11月29日号
スタジオジブリの宮崎吾朗監督へのインタビューの3回目です。
今回のテーマは、2020年12月30日午後7時半から、NHK総合で放映される宮崎吾朗監督の最新作「アーヤと魔女」です。
その後、劇場公開が決定。2021年4月29日より全国の劇場で公開されます。
「アーヤと魔女」は、映画「ハウルの動く城」の原作を書いた英国の作家、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ(1934~2011年)による児童向け小説が原作です。
2020年6月のカンヌ国際映画祭の「オフィシャルセレクション2020」にも選ばれました。
スタジオジブリで初めてのフル3DのCGアニメーションです。3Dの制作は、現実の空間に造形物を構築するジブリパークの整備にも通じるといいます。
要旨は、次の通りです。
「アーヤと魔女」からジブリパークへ
3DCGの制作作業は、コンピューターグラフィックスの画像空間にセットを作り、そこでキャラクターに芝居をしてもらって撮影します。その意味では、実写映画と変わりません。
CGで画面を作るときは、自分がその空間の中に入ったつもりになって、カメラワークを想像します。これは、現実の空間でジブリパークを作る感覚に通じます。
僕がアウトラインを作った後は、分業です。モデラー、アニメーター、ライティング、エフェクトなど、さまざまプロがいます。
同じように、ジブリパークの建設でも、各分野の専門職の人がいるので、そうした皆さんに力を発揮してもらわないといけません。
2005年の愛・地球博(愛知万博)で、「サツキとメイの家」を建てたときもそうでした。

個性的で濃いキャラクターの大工さん、瓦屋さん、材木屋さん、左官屋さんなどから、常に、何を目指すのか、なぜ、そう考えるのかなど、問いを突きつけられます。

「アーヤと魔女」の詳細情報
「月間ジブリパーク」や、スタジオジブリ、NHKの公式サイトによると、「アーヤと魔女」の詳細情報は次の通りです。
俳優の寺島しのぶさん(ベラ・ヤーガ役)、豊川悦司さん(マンドレーク役)、濱田岳さん(トーマス役)と、オーディションで選ばれた主人公アーヤ役の平澤宏々路さんが、声優として参加します。
1990年代の英国。物語は、自分が魔女の娘とは知らずに育った10歳の少女アーヤが、ある日、奇妙な家に引き取られ、意地悪な魔女と暮らすことになったところから始まります。
赤ん坊の頃から孤児として育ったアーヤにとって、誰もが自分の思いどおりにしてくれる孤児院での生活は快適でした。
ところがある日、突然、派手な女と長身の男の2人組に引き取られます。その女こそ、魔女のベラ・ヤーガ、男はマンドレークでした。
ベラ・ヤーガはアーヤをこき使うばかり。いくら頼んでも、魔法の1つも教えてくれません。
それでも、アーヤは「よおし、負けるもんか」と反撃を始めます。彼女の特技は周囲の人を操って、自分の思いどおりにさせてしまうことでした・・・。
「月間ジブリパーク」によると、宮崎吾朗監督は、主人公、アーヤの勝ち気で生意気な性格に、厳しい時代を生き抜く現代の子どもたちのあるべき姿を重ねます。
従順なだけでは生きていけない。知恵を使って、臨機応変に生きていく。
劇中歌を歌うのはインドネシアの国民的スター、 シェリナ・ムナフさん。宮崎吾朗監督こだわりの歌を、劇伴音楽を担当する武部聡志さんらのスペシャルユニットが演奏しています。
宮崎吾朗監督の代表作「山賊の娘ローニャ」も再放送
NHKは、宮崎吾朗監督の最新作「アーヤと魔女」の放送に合わせ、宮崎監督が初めて手掛けたテレビシリーズで、2016年に第4回国際エミー賞・子どもアニメーション部門(部門最優秀賞)を受賞した「山賊の娘ローニャ」全26話を、前後編に再編集して放送します。
「アーヤと魔女」の詳しい情報は、スタジオジブリの公式サイト、または、NHKの公式サイトを見てください!
月刊ジブリパーク 2020年12月27日号
スタジオジブリの宮崎吾朗監督へのインタビューの4回目です。

テーマは、ジブリパークでつくられる「どんどこ森エリア」。2005年の愛・地球博(愛知万博)で建てられた「サツキとメイの家」を核にしたエリアです。

要旨は次の通りです。

どんどこ森エリアへの思い
愛知県の担当者から、エリアに名前を付けるように求められ、サツキとメイがトトロと一緒に踊る「どんどこ踊り」を思いつきました。
環境を守りながら、サツキとメイの家の裏山などを含め、もう少し広がりを持ったエリアにしたいと考えています。

既に、ジブリの大倉庫エリアと、サツキとメイの家があるエリアとの間には、ウッドデッキなどの園路があり、樹林内を周遊できるようになっています。
それを含め、訪れた人がより自然に触れられる仕掛けをつくりたい。
風景をそのまま生かす、残すということも大事だと思います。

月刊ジブリパーク 2021年1月31日号
スタジオジブリの宮崎吾朗監督へのインタビューの5回目です。
テーマは、ジブリパークの「青春の丘エリア」。
愛・地球博記念公園の表玄関に近い場所で、ジブリパークへの入り口になります。
要旨は次の通りです。
青春の丘エリアには、地球屋を整備
エレベーター棟は19世紀末の空想科学のイメージで改修します。
ジブリと言えば、トトロもありますが、宮崎駿の作品でいうと空想科学的な世界もあります。今より少し背を高くして、シンボリックなものにします。

上部の展望台からは、「魔女の谷」や「もののけの里」エリアが見えます。エレベーター棟の近くには、「耳をすませば」のアンティークショップ「地球屋」を建てます。
内部は、家具と時計修理の店にバイオリン工房が併設されているという劇中の設定を再現します。

地球屋1軒だと寂しいので、原作者が同じ「猫の恩返し」の小さいおうちも近くに造ります。主人公の女の子が猫のサイズになるという設定なので、中には入れませんが。
月刊ジブリパーク 2021年2月28日号
今回は、ジブリパークの運営会社で物販関係を担当する中島郎さんが登場。ジブリパークで、どんなオリジナルグッズを展開するか、インタビューに答えています。
中島さんは、三鷹の森ジブリ美術館(東京都三鷹市)のオリジナルグッズの企画にも長く携わったそうです。
エリアごとに特徴のあるグッズ!
中島さんによると、ジブリパークでは、それぞれ異なる世界観を持つ5つのエリアごとに商品を展開します。
また、多様な要素が詰まった「ジブリの大倉庫エリア」では、食品、雑貨、アパレルと幅広いグッズが並びそうです。
20以上あるジブリ作品を網羅した商品も用意する方向だといいます。
陶器、ガラス、紙製品など、地場産業とのコラボもありそうです。

月刊ジブリパーク 2021年3月28日号
宮崎吾朗監督へのインタビューの6回目。
今回は、映画「もののけ姫」の世界をイメージした「もののけの里エリア」について語っています。
要旨は次の通りです。
里山の風景の中で体験学習
もともと、このエリアでは、ボランティアでつくる「里山開拓団」が、「あいちサトラボ」として、里山づくりを進めています。
このエリアのイメージの1つは、「もののけ姫」の主人公、アシタカが住んでいた「エミシの村」です。
段々畑がある山間地の風景の中に、村を襲ったタタリ神と、その正体のイノシシの造形物も置く予定です。
製鉄民の共同体「タタラ場」をイメージした建物は体験学習施設になります。

月刊ジブリパーク 2021年4月25日号
宮崎吾朗監督へのインタビューの7回目は、「魔女の宅急便」「ハウルの動く城」をテーマにした「魔女の谷エリア」についてです。
要旨は次の通りです。
魔女の谷エリア―ハウルの城
自然環境も生かしながら、「魔女の宅急便」「ハウルの動く城」を題材に、欧風の要素も盛り込み、楽しい空間にします。
メリーゴーラウンドなどの遊具を配置し、移動遊園地的な気分も味わってもらえるようにします。
建物の目玉は「ハウルの城」で、高さは16メートルほど。映画の世界に入った気分になれるよう、張りぼてでなく、住もうと思えば住めるように設計します。本当に湯が出るバスルームも造る計画です。

アニメーションの中では簡単にできる建物も、実際に建てるとなると大変です。課題を1つ1つクリアしながら設計を進めています。
オキノ邸、キキのお店・・・
「魔女の宅急便」のキキの実家「オキノ邸」、キキが働くお店も建てます。
キキのお店は、北方ヨーロッパで使われるハーフティンバー様式を採用します。木造だけど壁に石やれんがを詰めます。

池の近くには、レストラン棟が建ちます。愛知県半田市の「半田赤レンガ建物」のようなイメージで、地形に合わせて細長くなります。
エリア全体は起伏もあって、庭園のようになります。「ジブリ式洋風庭園」とでも言えるでしょうか。

月刊ジブリパーク 2021年5月30日号
いつもは1ページの特集紙面ですが、今回は、見開きの展開です。メインコンテンツは、愛知県美術館で2021年7月17日に開幕する展覧会「ジブリの大博覧会〜ジブリパーク、開園まであと1年。~」(9月23日まで)の特集。
宮崎吾朗監督へのインタビューの8回目も掲載され、盛りだくさんです。
「ジブリの大博覧会」
今回の「ジブリの大博覧会」は、全国を巡回した過去の展示の集大成として大幅にバージョンアップしています。
「天空の城ラピュタ」に登場した「空飛ぶ巨大な船」をはじめ、愛知初となる展示も見どころです。

詳細は、別サイトが詳しいのでどうぞ。
公園を歩いてほしい
宮崎吾朗監督へのインタビューの8回目では、ジブリパークのコンセプトを明瞭に語っています。
それは、「装置産業」としてのテーマパークではなく、既存の愛・地球博記念公園(モリコロパーク)とジブリの世界観との融合によって、相乗効果が生まれるというものです。
公園のあるエリアは、名古屋市郊外の東部丘陵です。ジブリの世界に浸りながら、青空の下、豊かな自然の中を歩いてほしい。そんな宮崎監督の思いが感じられました。
「サツキとメイの家」再開
もう1つのサイド記事は、2021年4月22日〜10月31日まで営業を再開した「サツキとメイの家」のリポートです。


観覧方法など詳しくは、公式サイトで最新情報を確認してください。
月刊ジブリパーク 2021年6月27日号
6月から3回は、7月17日に愛知県美術館で開幕する「ジブリの大博覧会」に合わせ、展示される立体造形物のクリエイターへのインタビューが掲載されます。
1回目は、竹谷隆之さんです。
ほかに、「ジブリの大博覧会」がらみで、販売されるグッズや、ジブリパークの関連展示の記事もあります。
竹谷隆之さん「風の谷のナウシカ 王蟲の世界」
「風の谷のナウシカ」に登場する王蟲や蟲達がすむ“腐海の世界” を緻密な造形と圧倒的な迫力で立体化した展示は、2019 年の福岡会場で公開され、大きな反響を呼びました。今夏のためにリニューアルして登場します。

アニメーションの中の空間イメージを立体化するとき、情報量が少なすぎても多すぎてもダメで、宮崎駿監督の味わいを大切にしながらリアルに表現するバランスが大切だとのことです。
「朽ちゆく巨神兵」の像や、巨大な王蟲の模型も展示されます。
グッズショップ
展覧会のミュージアムショップで販売されるオリジナルグッズは約60種類。このうち、20種類が本展初登場とのことです。
コロナ禍での密を避けるため、展示会場の出口付近に、グッズの見本紹介エリアを設ける予定です。
また、ショップ内は一方通行とし、観覧者限定のオンラインショップも開設されます。鑑賞した日から1週間以内なら、自宅で買い物ができるそうです。
ジブリパーク「ハウルの城」の模型も展示
ジブリパークでは、「ハウルの動く城」に登場する魔法使いハウルの城をモチーフにした施設がつくられます。高さ16メートルもの展示物です。
「ジブリの大博覧会」では、その20分の1の模型や、高さ5メートルもある脚部の実物大造形物が初めて公開されるそうです。楽しみですね。
月刊ジブリパーク 2021年7月30日号
7月も、愛知県美術館で開催中の「ジブリの大博覧会」の立体造形物を作ったクリエイターへのインタビューです。
2回目は、鯱丸邦生さんです。
鯱丸邦生さん「空飛ぶ巨大な船」
「天空の城ラピュタ」のオープニングシーンに登場する「空飛ぶ巨大な船」を動く大型模型で表現しました。プロペラを回しながら悠然と頭上を浮遊しています。
全体は、空とぶ機械達展として、ほかに「紅の豚」や「風立ちぬ」などに登場する飛行機や空飛ぶ機械も紹介しています。

2016 年の東京会場で登場し、大きな話題となりましたが、愛知では初お目見えです。
「空飛ぶ巨大な船」は、木の枠組みに紙を貼ってありますが、これは青森のねぶたから着想したそうです。
月刊ジブリパーク 2021年8月27日号
8月も、愛知県美術館で開催中の「ジブリの大博覧会」に関わったクリエイターへのインタビュー。
3回目は佐藤卓さんで、クリエイター紹介の最終回です。
佐藤さんは、NHK・Eテレ「デザインあ」の総合指導や各コーナーの監修などを行っているグラフィックデザイナー。
佐藤卓さん「ネコバスアトリエ」
「となりのトトロ」のネコバスをモチーフに「ネコバスアトリエ」を企画監修しました。
動物の「ネコ」と乗り物の「バス」が合体した「ネコバス」。「ネコバスアトリエ」では、「ネコバス」のように、全く関係がない2つのものを合体させるアイデアについての展示があります。

佐藤さんは、想像力をかきたて、アイデアのヒントが隠れているような部屋にしたそうです。
ジブリの幻燈楼
ほかに、大博覧会で展示されている「ジブリの幻燈楼」の魅力と制作の経緯が紹介されています。
ジブリ作品をモチーフにしたガラスのオブジェが光によって周囲に色とりどりのイメージを映し出し、幻想的な空間を演出します。
スタジオジブリと富山ガラス工房、富山ガラス造形研究所が共同制作したオリジナル作品。大博覧会が富山市ガラス美術館に巡回した2018、2019年に合わせて制作されたそうです。
月刊ジブリパーク 2021年9月24日号
9月は、「となりのトトロ」(1988年)で、サツキの声優をした日高のり子さんへのインタビューです。
日高のり子さんインタビュー
日高さんは、サツキとメイがトトロにつかまって空を飛ぶシーンが気に入っているそうです。26歳だった当時のことを振り返り、自分の家族に重ね合わせてアフレコをしたなどと、苦労話も披露しています。

「サツキとメイの家」を訪れ、みんなに親しまれている様子に感動した思い出や、ジブリパークへの期待も語っています。
米ハリウッドの宮崎駿監督回顧展
サイド記事は、米国ロサンゼルス・ハリウッドに2021年9月30日にオープンした「アカデミー映画博物館」について紹介しています。
宮崎駿監督の回顧展が公開されるのに合わせ、取材しています。回顧展の期間は2022年6月5日までです。
記事では、担当キュレーターに取材。キュレーターは、宮崎駿監督へのリスペクトや展覧会への思いを語り、子供も大人も楽しめる展示であることを強調しています。
回顧展の準備期間中に、日本を何度も訪れ、三鷹の森ジブリ美術館(東京都三鷹市)から刺激を受けたとも語っています。
月刊ジブリパーク 2021年10月29日号
10月は、前月に続き、米国ロサンゼルス・ハリウッドに2021年9月30日にオープンした「アカデミー映画博物館」を取り上げ、宮崎駿回顧展をレポートしています。
文明と自然の衝突
アカデミー映画博物館のキュレーターは、宮崎駿作品の要諦を文明と自然のジレンマだと捉えています。
つまり、文明が発展すれば自然との衝突は必然的に起こるということです。
それは、勧善懲悪、進歩史観ではなく、善と悪、敵味方が容易に分けられないという考えとも重なります。答えは、白か黒か、簡単では出ないのです。
苦悩しながら相手も受け入れること、違いやあいまいさ、多様性を認めること、調和することが大切だともいえます。
展示は?
展示は7つのエリアに分かれ、独自のインスタレーションによって、観客を作品世界に没入させるように工夫されています。
「となりのトトロ」の場面からイメージされたツリートンネル、神秘の森などがモチーフとなっています。
宮崎作品の普遍的テーマが体感できる展示になっているようです。
月刊ジブリパーク 2021年11月26日号
11月も、米国ロサンゼルス・ハリウッドに2021年9月30日にオープンした「アカデミー映画博物館」を取り上げました。
ピクサーの3次元ゾエトロープ
トップ記事で取り上げたのが、アカデミー映画博物館に展示されているピクサーの3次元ゾエトロープです。
ゾエトロープは、アニメーションの原型とされる、パラパラマンガに近い視覚装置です。
円盤に、「トイ・ストーリー」のキャラクターのフィギュアが載っています。この円盤が回転すると、キャラクターがいきいきと動いて見えるのです。
三鷹の森ジブリ美術館には、3次元フィギュアを使ったゾエトロープ「トトロぴょんぴょん」があります。米国の「トイ・ストーリー」版は、このジブリの装置がモデルとのことです。
そのほか、宮崎駿回顧展に合わせて販売されたカタログや、限定グッズ、アカデミー映画博物館の日本映画関連の展示についても、紹介しています。
月刊ジブリパーク 2021年12月24日号
今月は、スタジオジブリの映画音楽のアナログレコードシリーズ注目されている話題がメイン記事です。ほかに「千と千尋の神隠し」の舞台の記事も興味深いですね。
映画の音楽のアナログレコードシリーズが人気
インターネットでのダウンロード配信やストリーミングが当たり前の中で、温かみのある音がジブリの世界観と合うのかもしれません。
映画のサントラ盤や、「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」などの主題歌シングル復刻盤、「イメージアルバム」、「シンフォニー編」など、さまざまなパターンがあるそうです。
ジブリ作品の音楽の多くは、作曲家の久石譲さんが手掛けてきました。
「千と千尋の神隠し」の舞台化
もう1つの記事は、「千と千尋の神隠し」が東宝によって初めて舞台化されるという内容です。
東京・帝国劇場での2022年2、3月の公演を皮切りに全国を巡演。6、7月には名古屋・御園座でも上演されます。
翻案・演出は英ロイヤル・シェークスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクターであるジョン・ケアードさん。
主人公の千尋役は橋本環奈さんと上白石萌音さんのダブルキャストだそうです。
詳しくは公式サイトでご確認を。名古屋公演については、こちら。
月刊ジブリパーク 2022年1月28日号
2022年1月号から、中日新聞(東京新聞)の海外特派員が、ジブリと各国との関係にフォーカスしたリポートを始めました。
第1弾は、フランス編です。
世界のファン フランス編
「ハウルの動く城」で、ハウルとソフィーが空中散歩をする場面に登場する古民家が、フランス北東部アルザス地方コルマール市にある「プフィスタの家」です。
ジブリファンの日本人観光客の聖地になっているといいます。
WEBには、「まるでジブリの世界!フランス・コルマールのメルヘンな街並み」という記事もありました。参考になりますね。

画面右側の建物がそうですね。
この号では、宮崎駿監督がこの建物のデザインを参考にした経緯や、日本とアルザス地方との関係が紹介されていて、読み応えがありました。
月刊ジブリパーク 2022年2月25日号
メインの記事では、ジブリパークができる愛知県長久手市や、隣接市である瀬戸市の盛り上がりを報告しています。
サイド記事は、ジブリと各国の関係をテーマに、1月号から始まった中日新聞(東京新聞)の海外特派員リポート。今回は、米国編です。
愛知県瀬戸市・長久手市の盛り上がり
愛知県瀬戸市では、ジブリパークの開園を「ジブリインパクト」と呼び、市の活性化に役立てようと力を入れています。
ホテルを誘致するほか、ジブリパークを訪れる家族連れらに、瀬戸市の昭和レトロの街、やきものも楽しんでもらおうと、アイデアを練っているようです。
長久手市も、市観光交流協会が新しいガイドブック「長久手に恋して」を発行しました。

世界のファン 米国編
米国でのジブリ作品の人気ぶりを、配給会社の社長にインタビューした記事です。
ニューヨーク・チェルシーのサロンで、ジブリ作品のイメージのタトゥーを入れる若者にも取材。ジブリ作品の浸透を意外な場所で取材しています。
月刊ジブリパーク 2022年3月25日号
舞台「千と千尋の神隠し」
舞台「千と千尋の神隠し」の詳細なリポートです。
舞台美術や、千尋役のダブルキャスト、上白石萌音さん、橋本環奈さんの個性の違いをしっかり書いています。
名古屋・御園座での公演は6、7月です。
世界のファン 英国編
人間と自然がふれあうジブリの世界観のモデルともいえるロンドンのハイドパークについて、詳しく取材しています。